そもそも通信制高等学校とは

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通信による勉強がメイン

通信制高等学校では通学日数が選べるので、私生活との両立がしやすいメリットがあります。主に週1日~5日まで自分の好きな日数をプラグラムすることができるので、好きなことができる時間を確保することができます。

通信制の自宅学習では、学校によって決められたレポートを提出して全日制の高等学校と同様の学習内容で、高等学校卒業を目指します。現在ではインターネットの普及により、PCやスマートフォン、タブレットなどを利用してレポート提出や授業が可能となっている学校もあります。

またスクーリングは講師と面談することによって自習でわからない点などをまとめて質問することができる機会です。学校の情報を得たり私生活との両立などの相談もできるので、自宅学習もやりやすくなり様々な疑問を解決することができるでしょう。

スクーリングは一般的に年間1回各学校の校舎で1週間ほど行われますが、月2回など設けている学校もあります。全国からのキャンパスに通学しているたくさんの友人との交流ができ、視野を広げることができます。

通信制高等学校は単位制

通信制高等学校は単位を取ることで卒業が決まります。また転入や編入の場合、以前通っていた高等学校の単位を移行することができますので、効率よく学習が継続できます。必須科目は全て単位を取得する必要がありますので自主的な勉強を行うことはもちろん、こまめに先生とのコンタクトを取ることが学力アップにもつながります。

単位をベースに卒業を目指していくことになりますので、留年の心配はありません。が、3年間で卒業ができるようにしっかりとしたプログラムを組む必要があることは言うまでもありません。通信制高等学校では自分に合わせた通学スタイルを選ぶことができますので、自主的に学習する自信がない人は全日制のように5日間コースをとることで講師の元で安心した学習をすることもできます。

どんな生徒が通ってる?

通信制といえども高等学校卒業ができる全日制や定時制などと同様の教育課程を行っています。異なる点としては生徒が自由な日数で学習できることです。また仕事をしている人や中学で学業が停滞してしまっている人、高等学校中退をした人など幅広く受け入れてくれるのが通信制高等学校です。

便利になった現代社会ですが、同時に急速な情報時代の中ストレスが溜まりやすい環境にもなっています。それは大人だけでなく子供にも影響を与えています。同時に心理的にデリケートになり登校困難になっている生徒が多く、それに伴って通信制高等学校の需要が増えているのが事実です。

また芸能やアスリートなどの業界に携わっている人でも、学業との両立が無理なくできる通信制高等学校は大いに利用できるサポート的な存在となっています。

学費、費用について

気に入った通信制高等学校を決めるときには学費がいくらかかるか気になるものです。通信制高等学校には私立と公立の学校があり、全日制のように私立は公立よりも入学金を始め、年間授業料も大幅に高めに設定されています。

公立・・・入学金500円 年間授業料1~3万円程度
私立・・・入学金2~5万円 年間授業料18万円~

学費から高等学校を判断してしまうと公立の方が通学しやすいですが、私立はそれなりに学習指導のサポート体制が徹底しており、ネット上での学習方式を導入したりと画期的な教育法が期待できます。さらに試験やスクーリングに関しても、生徒の都合に合わせてプログラムを組むことができるというメリットもあります。

またそれに伴い高い確率で高等学校卒業が期待できるのも現実です。一方自主的に学習を行わなければならない公立では、生徒が強い意志で勉強に励まない限り高等学校卒業の可能性が低くなる傾向にあります。家庭の事情と生徒の学力を見合わせながら、後悔のない選択をしましょう。

卒業までの流れ

高等学校を卒業するには「3年間の在籍期間」「特別活動30単位時間」「74単位取得」が必要です。転入や編入の場合でも以前の高等学校で取得した単位は加算できますので、しっかり書き留めておきましょう。

「3年間の在籍期間」は通信制高等学校だけでなく全日制や定時制の高等学校にも共通する条件です。

「74単位取得」には学校で指示された方式でのレポート提出やスクーリング、単位認定試験を受けることが必要です。

また「特別活動30単位」は、入学式などのセレモニーやホームルーム、学校行事、クラブ活動などに参加して単位を取得するものです。これらは勉強とは異なった比較的リラックスしながら参加できるものです。学力を試すよりも、出席することで単位が取得できるのも通信制高等学校の特徴です。

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