通信制高等学校のデメリット

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3年での卒業は難しい場合も

通信制高等学校も全日制の高等学校と同じように卒業には3年間の在籍が一つの条件となります。通信制高等学校は自由に通学日数が組めて、好きなこととの両立ができて便利ですが、一方ではしっかりと自分で一週間の時間割を立てて必要単位を取得していかねばいつまでたっても卒業できません。

3年間で高等学校卒業ができるというのは、自分が学校から与えられた課題を100%こなすことが前提です。少しでも怠けてしまうと勉強についていくことができなくなり、レポートの提出期限を守らなかったり、添削で一定基準をクリアしていないものは単位を取得するのが困難になります。

また自分で決めたスクーリングにしっかり参加することも大切です。普段の自宅学習でわからない部分を直接先生に聞くことができるので、じっくりと基礎を固めながら勉強を進めることができます。

このように責任を持った自宅学習をすることで、3年間で高等学校を卒業することができるのです。

大学進学向けの高度な学習は難しい

高等学校卒業だけでなく将来は大学進学をしたいと目指して頑張っている人もいます。

通信制高等学校において大学進学に向けての学習が劣ると言われているのは、実際の通学日数が全日制の高等学校より少ないことで、わからない問題を解決しないまま先に進んでしまうことが理由の一つにあげられます。

またレポート提出は大学受験対策に匹敵するほどの難しい問題がなく、比較的易しく作られていますので実際の受験問題に対応できなくなってしまうのです。

そして多くの生徒は大学進学よりも高等学校卒業を目指していますので、同じ進路を目指す友人がいないことで情報や意欲に欠けてしまう環境であることも否めません。

それでも通信制学校に通って大学進学を望んでいる人は、大学進学コースや受験対策サポート体制がしっかりしている学校を選ぶことをおすすめします。また何か一つのスキルに優れた記録を持っている人は、AO入試や推薦入学などを利用して入学することも可能です。

自己管理が大変

自宅学習で自由な時間を確保できるメリットがある反面、自分でしっかりとカリキュラムを組む責任が出てきます。あらかじめ自分で決めた一週間の時間割に沿って学習を自主的に行う必要があります。意志が弱いと周囲の誘いなどに流されて、勉強がおろそかになってしまい挫折してしまう人も少なくありません。

先生や友達とコミュニケーションをとる時間がありませんので、勉強でわからない点を聞くこともできないのがデメリットです。また同年代の生徒との会話ができないことで、親友ができにくかったり様々な情報を得ることも少なくなります。

様々なものに誘惑されがちな思春期の生徒が、一人で先生を兼ねた自宅学習をするのは強い意志を持たない限り難しいでしょう。親に協力をしてもらいながら学習意欲を常に持つことが、高等学校卒業につながります。

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